timing                       =時間を測定[記録]すること=

by eclair502

旅の終わりに

最終日は朝5時過ぎに空港送迎専用のタクシーを呼び
マチョ君のアパートを出発しました。まだ外は暗く、寒い朝でした。
車も少なかったので赤信号でも右折したりしながら運転手のおっちゃんは
グイグイ走ります。「ああもうメキシコともお別れ・・・」と窓から外を見て
いると前方付近が突然渋滞。3〜4車線の広い道路が激混み!!
なんじゃこりゃ!?運ちゃんによると「工事封鎖」とのこと。なんと、前触れナシに
シティを南北にはしる空港へのメイン道が封鎖!!激しい渋滞具合を
目の当たりにして間に合うのか不安になりつつも、運ちゃんの見事な運転テク
(割り込みテク!?)のおかげで、道を大きく迂回しながらも無事到着。

JALのチケットカウンターも凄く並ぶと聞いていたものの、ずいぶん人が
少なかったようで少し並んだだけで済みました。カウンター越しに、係の
お兄さんに「ブエノスディアス(おはようございます)!」パスポートを渡して
チケット発行、サクッと荷物を預けてスムーズに手続き完了。
「グラシアス、セニョール!!(たぶん私らより年下だったと思うけど・・)」
搭乗開始は8時25分、離陸予定は8時55分でした。しばらく時間があったので
みんなでゆっくりと最後のメキシコ朝ご飯。

そして8時頃、ついにお別れとなりました。

私達は例の手荷物・身体検査のゲートへ。マチョ君とリータは最後まで
見送ってくれました。検査も無事終わり、まだ若干時間はあったものの
免税店を横目に見ながらそのまま搭乗ゲート「22」へ行きました。トイレなどを
済ませベンチに座りつつも、なんとなくいつもと違う、違和感・・・。間もなく
搭乗口の方から係員らしきセニョリータが近づいてきて、パスポートを
見せるよう言われました。すると、何やら話しかけてきます。はっきり
判らなかったものの、どうやら審査が足りていない??時計を指しながら
「搭乗時間は8時25分です。遅れないようにして下さい」
と、どこかへ?行ってくるよう促されました。その時私は具体的な間違いに
まだ気付いていなかったのだけど
・・・なんか、おかしかったよね。。。そう、出国審査って、しなかったよね??

通じないやり取りの中でのびーが理解した事は、
出国に必要な「ツーリストカード」の半券(もう半分は入国の時に切り取られた)
を紛失している
と言う事でした。

とりあえずその場を後にしてのびーと2人右往左往しながら出国審査の
場所を探して走り回るものの、手荷物検査のゲートをくぐった後に
通常あるはずの審査場らしき場所が全く見当たらず、結局入国審査をした
場所へ戻りました。審査場はガラガラで、窓口に数人係の人がいたので
おじさんに飛びつくようにしてパスポートとチケットを見せました。
でもここはメキシコ。言語はスペイン語。全く通じません。
身ぶり手ぶりで「ツーリストカード」はJALカウンターでチケットをもらった時に
抜き取られた、と言う事をアピール。さらにチケットを見せて8時55分の
成田行きを猛アピール。すると、最終的に言われたのは(わかったのは)
「オフィス78へ行け」。
オフィス78って、どーーーこーーーー!!!!???

搭乗時間は刻々と迫り、あせりまくりの私達は空港内を走る走る!!
途中、インフォメーションを見つけて窓口のセニョーラに、のびーが
まず聞いた事は「キャン ユー スピーク イングリッシュ!?」
セニョーラはすかさず「ア リルー!」
とにかくオフィス78の場所を聞き出す。セニョーラも私達の緊迫を
感じ取ってくれたのかがんばって教えてくれました。身ぶり手ぶりで
「こう行って、階段上がって、こう!」私もダンスの振り付けばりに
「こう行って、こう行って、こう、ね!?グラシアス!」
そうして、時間のない中はあはあ言いながらなんとかオフィス78へ
たどり着きました。

すると、若干物々しい雰囲気・・・。正面には難しい顔した制服のおじさんが
でーんと座ってます。

なんか、ヤバい・・・まじで帰れないかも。。。

と、このときさらに危機感が増しました。ひとまずパスポートとチケットを
見せて、「ツーリストカード」はチケットと引き換えに持っていかれた
事をアピール(決して言葉では通じてなかったと思う)。お互い
まったく言葉が通じないもんだから悶々としながら、でもフライトの時間は
刻々と迫り、もう泣き落ししかないのか・・!?と無駄な事が頭をかすめたり
しながら向き合っていると、おじさんがおもむろに数枚のペーパーを
取り出し、カーボン紙と重ねあわせて何やら数字を記入しだします。

何それ、ナニそれ、なにそれーーーー!?!?!?

おじさんが書く数字は「421」「421」「842」。
そして、サインを求められました。

・・・・・罰金(ガビーン)。NOーーーー。

この時、ホンマにもう帰れないと思いました(涙)。罰金!?もうメキシコを
出るねんで!?お金(ペソ)ないよ!これってサインしたらどうなるん!?
飛行機、もう飛ぶんちゃうんんん!?

今思えば、罰金で許してくれると言ってくれているのに、動転していて
この世の終わりみたいな気分になってました。でもその時は本当に現金を
持っていなくて、「ノー。ノーマニー。カードOK?」必死の訴え。おっちゃんも
大変困った様子だけど私達の方がもっと困ってるのだ。すると、
「向こうに銀行があるから、そこで下ろして来い」「銀行?って、メキシコで
カードで現金が下ろせるのか!?銀行なんか行ってるヒマあるのか!?」と
ここでも渋っているとおっちゃんが銀行の見える所まで案内してくれて、
「あそこ、銀行。」(念のため、これらのおっちゃんのセリフは私のなんとなくの
解釈です・・・)仕方なく私達はまたまた猛ダッシュ。銀行の前まで来て窓口に
いろんな国旗が掲示されているのを見ながら、ここでのびーのすばらしい
一言が。

「おれ、1万円ある!!」

のびーのお財布からなけなしの1万円(日本円!)とパスポートを出し、
ペソに両替。窓口のセニョリータも私達のただならぬ空気を察知してか
無言で黙々と作業してくれました。この時、時間はもうすでにフライト間近。

どうしよう。間に合わなかったら、職場になんて電話したらいいんやろう。
直行便はもう今日しか無いし。次のチケットなんか取れるかどうかも
わからんし。言葉も全く通じへんのに。神様・・・・!

もう胃が痛くて痛くてたまりませんでした。その時のびーが渡してくれた
ペットボトルの水を飲んで、ほんのわずか、落ち着いたように思います。
じきに両替も終わり、またダッシュでおっちゃんの所へ戻りました。

おっちゃんを前に、先ほどの数字の記入されたペーパーにサイン。
「これ持って、向こうで支払って。」
なにぃ?おっちゃんに払うんじゃないの!?すぐ横を見ると「caja」(レジ)の
文字と小さく暗い窓口が。狭い窓口にのびーと2人顔を突き付け
「ポルファボール!(お願いします!)」口数の少ないセニョーラが
対応してくれ、わずかなおつりとレシートとペーパーを返してくれました。
即座にもどっておっちゃんにペーパーを返却、これでようやく解放・・・

と、思ったのも束の間、なんとここで再度「ツーリストカード」を
書くように求められたのです。「なーにー!?今から書けってか!?」

そう、たしかにこれはメキシコへ降り立つ前、飛行機の中でのびーと
並んで本を見たりCAのおねえさんに聞いたりしながら時間をかけて
書いたもの。名前、出生国、生年月日やメキシコでの滞在住所・・・。
これを持ってメキシコへの入国審査を受けて、その時パスポートに
入国日のハンコをもらったのと同時にこのカードの半券を切り取って
パスポートに挟んでもらったのに、それをさっきJALカウンターでチケット
もらう時に、あの、あのセニョールが持っていったんやんかぁぁぁぁーー!!!

ほんまにほんまに間に合わないと思いました。
これまで経験した事の無い切迫感の中、もう何書いてるのか判らなく
なりつつペンを走らせると、最後におっちゃんがハンコをついてくれました。

こんどこそ、本当に解放、私達は来た道(と思われる道)をカッ飛び。
1階へ降りて走っていると先ほどのインフォメーション発見。再び
セニョーラを前にチケットを見せ、「22番ゲートはどこ!?」彼女は冷静に
「こう行って、こう行って、こうよ!」「こう行って、こう・・ グラシアス!!!」(笑)

天井から下がっている吊り看板の「22」を頼りに空港内をひた走り、
もう走れないかと思いながら走って走って再びゲート22へ・・・!

そこには搭乗口の係員が数名いて、扉もまだ開いてます・・・!
係員はヘロヘロになった私達を見て「502?502??」と私達の
名前を呼んでいます。

「ま、間に合ったようぅぅぅ・・・・!!!」

いえ、決して間に合ってはいませんでした(泣)時間はすでに9時すぎ。
私達はメキシコで、離陸時間を遅らせてしまったのでした・・・・。


10日間のメキシコ旅行。
いろんな出会いがあり、いろんな出来事がありました。いろんな経験が
出来ました。私の歴史の中で(?)とても大きな出来事として残る事でしょう。
恐るべしメヒコ。
そんなメキシコに、あなたもぜひ行ってみてはいかがですか?
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by eclair502 | 2006-12-07 01:35 | 旅行的